【断捨離すれば…】賃貸快適スマートライフ

築30年以上の賃貸マンション、素敵スマートな暮らし方を考えるブログです。

小公女セーラがいろいろと衝撃的すぎて

最近、ハマって見ているハウスファミリー劇場の"小公女セーラ"

 

youtu.be

 

児童文学の名作、小公女をもとにアニメ化されて作品です。

 

小公女の詳細はこちらのWikipediaで♪

小公女 - Wikipedia

 

小学生の時に、うちの本棚の児童文学全集の中にあった小公女をはじめて読んだ時も、

 

いろいろと衝撃でしたが、

 

アニメで見てもやっぱり衝撃でした!

 

大人になってみてみても、いろいろとよく出来た話だと感心します。

 

4ペンス金貨を拾っても、すぐには自分のものにはしないで落とし物として届けたり、結局その4ペンスでパンを買っても、

 

自分の空腹を我慢して5個のうちの4個のパンを人にあげてしまって、残りのパンはさらに誰かと半分個とか、

 

もとはお金持ちだったからこそ、目の前の4ペンスをすぐに使わなかったり、買ったパンを独り占めせずに我慢できるところとか、

 

近代の発達心理学のマシュマロ実験を彷彿させるかのような、

 

なかなか、細かいところまで、よくできた話。

 

最後には、ダイヤモンドプリンセスとして返り咲くセーラ…

 

やっぱり、世の中、金かぁ、

 

金は力じゃ、金のあるものにはひれ伏すのじゃ、なのかぁ、

ひぇーーー

 

お金もあって友だちもいるけど、不満気なラビニア、

 

お金はないけど、幸せそうなベッキー、しかも学校にも行ってない、よって同級生もいない、

 

不幸に打ちひしがれながらもひたすら前を向いて力強く生きるセーラ、

 

うーむ、複雑。

 

そして、書籍版には出てこないはずのピーターの、すごいストリートスマートチルドレンぶり。

 

ぅぅぅぅ(ᐡ o̴̶̷̥᷄  ̫ o̴̶̷̥᷅ ᐡ)

 

セーラ、ミンチンの小言やラビニアのうさばらしに負けないで~と

 

も思うけれど、

 

たぶん、セーラも悪い、特別室をあたえられ、専用馬車(馭者つき)まで用意されたセーラ。セーラ自身は特別だと思っていなくても、まわりは特別視するし、(特別視するなというほうが難しい…)

 

ミンチンもいきなり、今日からラビニアにかわってセーラが学院の代表生徒です!とか宣言しちゃったり、少しはラビニアの気持ちも考えろ!って思うし、

 

だけど、

 

文句なしにセーラのほうが性格よし、ルックスよしで賢い!

 

というわけで、セーラ頑張って!とみんなから応援されちゃうのです。

 

ところで、セーラはインド生まれでインドからやってきたイギリス人なのですが、

 

この時代、イギリスはインドを植民地化していた時代だと思うのですが、

 

イギリスはインドには、富裕なエリート層を送り込んでるらしいです。

(セーラのお父さんはイートン校卒、お友達のクリストフさんは御学友…)

 

イギリスで今ひとつ日の目を見ることがないので、いっちょインドで一旗上げてメイド付きの優雅な暮らしをー、みたいな輩は入植させなかったのです。

 

イギリスがインドに作った東インド会社も、現地の英語をマスターした優秀なインド人を現地採用して高い賃金を払ったのです。

(今の日本の外資系企業をイメージするとわかりやすい)

 

小公女セーラの中でも、イギリス人に伴われてインドからくる召使いの人は、主従関係はあっても、けして奴隷的な描かれかたではなく、

 

ものすごく恵まれた生活をしている紳士として描かれていますよね、

 

東インド会社は、イギリスに富をもたらしたけれど、豊かになったのは資本家だけ、

 

それに対して、旧態依然としてイギリス国内て苦しい生活を送っていた人たちはいい気持ちはしないわけで、

 

このことは、ミンチン女学院の使用人のモーリーさんたちが、インドからきた隣人をあまり快く思っていないのもうなずける話です。

 

イギリスは、そうやって現地の人をまきこみながらインドを数百年かけてゆっくりと植民地化していったのです。

 

イギリスが世界各地のものめずらい遺跡を持ち帰って自国で展示したのは

 

植民地にした国を研究して、その成果を広く知らしめるためだったとも言われているそうです。

 

大英博物館に飾られているものは、単に、こんな珍しいものがあるからみんなみてみて!というようなミーハーな見世物小屋的なことではなく、

 

植民地で相手国の逆鱗に触れぬよう、相手を徹底的に知るための手段だったというわけなのです。

 

あと、お母さんがフランス人のセーラはフランス語も流暢に話せたのですが、

 

これもミンチンのプライドを多いに傷つける場面として描かれていて、ついでにアメリカ生まれのラビニアが苦虫を噛み潰したように悔しがる場面もなかなか面白い…

 

うーむ、これも、

 

地政学的に、ミンチンやラビニアの単なると嫉妬いう見方より、背景にイギリス人のプライドがあるという読み方をすると、単なるミンチンやラビニアの意地悪でもない気もしてして、面白いかと思います。

 

もともとイギリスとフランスは地政学的にみても永遠のライバルというのは有名な話です。

 

それに、ラビニアはアメリカ生まれ、移民2世です。

開拓者と先住民との対立、奴隷制など…対照的ですね。

ラビニアのお父さんは石油開発で富を得ているのもダイヤモンドと対比してみるとなかなか興味深いです。

 

ラビニアのほうは、成金的なイメージもあるし、寄付金などの金払いが思ったよりも少なかったのか、

 

物語終盤のほうのラビニア発案のハロウィンパーティーでは、ミンチン先生がアメリア先生に、このパーティーはラビニア企画のため経費は絞るように…と小声で指示を出していました。

 

ものすごいケチかカツカツかわからないけれど、特別室待遇はラビニアのワガママからという印象を受けます。

 

 

と、話はそれましたが

 

最終回に向けて、ますます目が離せない小公女セーラ、

 

あ、今回、なんで、そんなこ難しい話してるの?

って疑問に思った?

 

これ、読んだのです。

なかなか面白かったです♪