わたしには、なかなか捨てられない本があります。
この本です。「カウンセリングの話」
なぜ捨てられないのだろうと思いながら、もう一度この本をめくってみました。
そして最後の方のページの、
カウンセラーの倫理…、
ここを読んだら捨てようという気持ちになりした。
この著者は、カウンセラーの倫理として
- 公的責任と自己の領域
- クライエントの福祉
- プライバシーの尊重
大きくこの三つを掲げており…
まず1について…
- 倫理綱領に従って職業を遂行することが必要
- 自分の能力の限界をよく知り、責任をもって他の機関やカウンセラーに紹介すること。
次に 2については、
- カウンセラーの選択やカウンセリングの継続や中止に関して、クライエントの自由を保障すること。
- 自分の家族や友人のカウンセリングは引き受けないこと。
- カウンセリングの場所と時間はきちんと決めること。
3については、
- 事前に秘密保持について伝えること。
- 自傷、他傷の可能性のある場合、または特に虐待の疑いのある場合は本人の承諾を得て、関係者に伝えること。
- カウセリングは基本的人権を尊重し、個人の価値と尊厳への敬意に裏付けされた援助行為である。
私も、人の悩みに寄り添う立場になった時があります。
正直なところ、その時の私の心は揺れに揺れていました。
どうしても心の中に我がでてきてしまうし、保身にも走りたくもなり、
人に寄り添うことは、とても責任が伴うのとだと思うと同時に、
自分の人権も意識せざるを得ない気持ちが生じ…自分を恥じたり、悔しがったり、
悩める人を丸ごと受け止めるのは、なかなかのことと感じました。
それに、時としてカウセリングは必要なときもあるのだろうけど、
最終的には、自分で自分をカウンセリングしていけるようにしていくことが、
社会全体としては、よいのではないのかなぁ思ったのでした。
それから、また別の話ですが、カウンセラーとしてではなく、
他のビジネスをやるにしても「カウンセラーの倫理」は参考になるように思います。
なかなか、そんなふうにわたしも、できないので、備忘録としてココに残して、本とサヨナラします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございますm( __ __ )m