是枝監督の映画、「万引き家族」を見てきました。
劇場にまで足を運んで一人で映画を見るのは珍しい…何年ぶりかも忘れました。
勝間塾でも話題になっているし、昨日の6月の月例会の中でも勝間さんが、ぜひ見てください、とおっしゃっていましたから、たまたま一人になれたスキを狙って。
この万引き家族のモノや人の付き合い方、かなり独特ですね。
彼らは、まだ誰のものでもないといってモノを盗み、浮遊する人を拾います。
そして、家にやってきたモノや人はとにかく、ひきとめます。
どうやってそこへ来たのかは、あまり問題じゃなくて、そこにいるという事実が大切。
そこで、みんなが安全に暮らせればいい。
社会通念よりも、つながり=絆を重視。
自分たちができることで家族に貢献をして物資を調達。
自前のシェルターをこしらえて、維持していくしくみ。
モノと違って、万引き感覚で連れてきちゃった子どもたちは、どんどん賢くなっていっちゃうのですね、切ないけど。
大人は、変わらないし老いていくだけだけで、子どもたちは成長をしていく対比がすごいです。
寒空の下ベランダに出されていた女の子、両親のもとに戻っても、あいかわらずベランダじゃないですか。
女の子は、少しばかり賢くなって処世術を身につけて戻ったのに、大人はまったく反省して学んでいないし、学ぼうとはしない…。
モノはどうだろうか?
とりあえずモノにもちゃんと居場所を作ってやって引きとめる引きとめる…。
整理整頓、断捨離の文字はどこにも見当たリません。
なんでもかんでも引きとめるてくれるからモノはそこに居続けることができるけど、モノは一見豊かさを与えているようで無意識に彼らの心を蝕んでいるように、私には見えます。
卵が先か鶏が先か…。
45㎡の我が家…ウチにも可愛い可愛い5歳の娘がいます。
万引家族に出てきた女の子とちょうど同じくらいの年、そうだ、目黒で虐待死した女の子も5歳でしたね。
モノとの折り合いの付け方を教えるのも親の務め、引き続き、お部屋のお片づけに情熱を注いでいきます。