埼玉県飯能市にあるトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園に行ってきました。
トーベ・ヤンソンといえば有名なムーミンシリーズの作者です。
あけぼの子ども公園は、ヤンソンのムーミンを代表する北欧の童話の世界を再現した公園というわけです。
平成9年に開園したこの公園は、入園料は無料。
福祉国家フィンランド生まれのムーミンの作者が関わった公園となれば、無料であることの意味あいは深いものがあります。
実際、行ってみて私が感じ気づいたことは、子どものために遊び心満載の空間設計であること、無料だからといって妥協を許さない設計がなされている点です。
管理棟と見られる最初の建物に至る小道から、童話の世界がはじまります。
ちょっとしたフットライトのカバー、水路のデザイン…北欧チック。
途中の自販機だけがちょっと残念ですが、この公園は無料施設ですから、飯能市に寄付をするつもりで、ドリンクをどんどん買いましょうね。
子ども劇場が見えてきました。
こちらは、ちょっとしたイベントが出来そうな劇場型の空間が広がります。
トイレと管理事務所があるのですが、トイレは施設の高低差を利用したウォーターカーテンの水の音のおかげか…音姫いらずです。(笑)
少し坂を登ったところに森の家があります。
波打つ壁…どうやって作ったのか?
興味深い建築です。
1階は、トーベ・ヤンセンの資料が展示されていて、2階はこんな感じの図書室になっています。
トーベ・ヤンセンのお父さんは彫刻家、お母さんはイラストレーターだったそうです。
トーベのデビューは15歳のとき、はじめは風刺画を書いていたらしい…。
ここの建物は、1階はひんやりとして涼しいので、ベンチに腰掛けてちょっとゆっくりしました。
さて、ちょっとして森の家を後にして、散策は続きます。
途中に、ウッドデッキや小さな滝、橋や見晴らし台を通っていくと、池が見えてきます。
わ、あれ、あの青い建物、どこかで見たことありますね。
ムーミン谷に出てくるやつです!
お池をぐるっと回って、きのこのような形の家にきました。
はい、その名もそのまま「きのこの家」です。
動植物をモチーフとした流線形のデザイン…こうゆうのって、アール・ヌーヴォーっていうんだっけ?
遊びの空間がいたるところにあって、迷路みたいで楽しい、子どもたちもテンション高め♪
座って何時間も読書していたくなる空間があったり…
だけど、ぜんぜんルンバブルじゃないから、掃除は大変そう^_^;
でも、いいなぁ、一晩でいいから、ここに泊まってみたい♪
いや、住んでみたいなぁ…。
わからない人にはわからないだろうなぁ、このロマン。
地下室は高低差を利用して水辺とつながっているせいか、ひんやりとしたマイナスイオン?とかすかな自然光が差し込んで、涼しくて気持ちがいいです。
きのこの家で、ちょっと水遊びしたらお待ちかねのカフェへ
今年、オープンしたばかりだから、新しくてキレイです。
席数が少ないのは問題ないけど、混雑時は、アイスコーヒーで長居するお客さんに一声かける配慮が欲しかったな、結構な時間、待ちました。
店内は気化熱式のクーラーがフル回転、人が多いときには蒸し蒸してしまっていたけど、人が少なくなると意欲を発揮!
エアコンが苦手人には天国のような自然な涼しさです。
あんまり期待せずに私が注文したトーストセットですが、これめちゃくちゃ美味しかったです。
にんじんの付け合わせも美味、お皿は、北欧だけにittalaでしたし。
私がおいしそうに食べているのを見て、アイスコーヒーだけの夫も後から追加オーダーしていました。
娘はケーキセット。
上にのっているフルーツだけ食べて私にパス…^_^;
私、喜んでいただく…狙いどおり、ふふふ。
というわけで、この素晴らしい無料の公園を応援するためにも、カフェにはできるだけ寄ってほしいです。
というのも、この公園に行く前に口コミをチェックしていたら、無料なのが信じられない、とか、もう少し整備して有料化したらいいとかいう声があったのです。
とんでもありません。
子どもの遊び場に格差を生んではなりません。
子どもの遊び場にお金を取るのはやめてほしくありませんか?
誰しもが、子育てが楽しいとそう思えなきゃ、子どもの虐待はなくならないと私は思います。
カフェには、おいしさをこのまま維持していただきつつ、回転率をあげて、どんどん稼いで、お金をとる子どもの公園になってしまうのを阻止してほしいなぁと思うのでした…。