久々にブックレビューです。
かなり気になる内容で、一気に10巻まで読んじゃいました。あ、3巻までは無料です。
全ての話に共通するストーリーが、
とにかく家族の手に負えなくなった我が子を、永久に幽閉してくれる病院を探してくれと言わんばかりの親たちの実態描写となっています。
しかし、単に育て方や対応の仕方が悪いからと親を責めているわけでもなく、
連綿と受け継がれる家族に流れるしこりようなもの、
世間体を気にして、臭いものにはフタをしめ、
モンスターになった子どもにオロオロする親…。
アイデンティティの危機って誰でもあると思うのだけど、
その危機を支えてくれる人は、やっぱり必要なのかな。
コロナの影響もあってか、引きこもりのお子さんが今急増しているといいます。
苦しい思いをしている本人と御家族のことを思うと自己責任とかなんとかで片付けるのも
何か違う気がしたのでした。